いま、企業を取り巻くセキュリティの在り方は、大きな変革を促されています。そのキーワードとして注目されているのが「ゼロトラスト」です。
コロナ禍が後押しすることになった働き方の多様化により、ファイアウォールが社内と社外を分ける「境界防御モデル」のセキュリティの見直しが迫られています。パブリックなネットワーク経由の接続を排除できないリモートワークや、社内情報が社外のネットワーク上のサーバーと連携するSaaS、PaaS、IaaSなどのクラウドサービスでは、社内と社外の境界は曖昧になり、これまでの安全の定義が通用しなくなっています。
社内情報を守ってきた「境界」の概念が崩れ去る中で、会社の資産ともいえる情報を不正アクセスや漏えいからどうやって守るのか。新しい時代の働き方に移行する企業のセキュリティには、すべてのアクセスを監視し、危険を未然に排除する「ゼロトラスト」が求められています。
ゼロトラストの最適解は、企業の業種や規模によって大きく異なります。私たちはお客様の課題の把握からスタートし、最後まで伴走しながらゴールを探ります
ゼロトラストネットワーク構築は、ID管理からアラート管理までの6つのステップで推進していきます。ゴールに向かって、各段階の関係者と一緒に丁寧に意思決定を組み立てます。
Microsoft 365、G Suite、Cybozuなどをはじめとし、クラウドサービス導入の実績が多数ございます。お客様に最適なクラウドサービスのご提案、導入サポートをいたします。
社内のネットワークは、一気に刷新することが難しいケースも少なくありません。私たちは過渡期にあるオンプレミス環境も含めて、お客様のネットワーク全体をサポートしていきます。
いま、企業が直面している課題とは
日々の業務優先で部分的な構築を重ねたため、全容がわからない。部署ごとに独自のルールを設けて構築している。当時の担当者がいないため、ドキュメントがない。各部署をまとめた全体像を把握するのに時間と手間がかかる。
ツールの導入が先行し、セキュリティの検討が置き去りになっている。ツールの導入はできたが、担当者としてセキュリティ構築の知識に自信がない。リモートワークやクラウド環境の運用で手一杯になっている。
定期的なセキュリティチェックのルールがない。不正アクセスや情報漏えいを察知できる仕組みがない。問題が発生したときに対応する担当者や、責任の所在が曖昧になっている。そもそも問題が起きることを想定していない。
セキュリティの必要性は理解しているが、担当者として手を付ける余裕がない。すでに問題が発生しているが、どう対処したらよいかわからない。ベンダーに相談できる課題のレベルがわからない。
ゼロトラストでリスクを見つけ、
対処し、企業の未来を守る
多くの企業でリモートワークやクラウドシフトが進む中、業務のスピードを妨げるおそれのあるセキュリティの構築は、後回しになる傾向があります。新しい環境構築の陰に置き去りにされたセキュリティリスクは、自然に消えて無くなることはありません。現状では問題が発生していなくとも、それは奇跡的な幸運なのかもしれません。
働き方の多様化は、コロナ禍が終息した後も続くと予想されています。ネットワークやセキュリティの全体像を把握しないまま、どこにどんな問題があるか把握しないリモートワークやクラウドシフトは、今後深刻な情報漏えいにつながっていくでしょう。
DXに向かう企業の成長の芽となる「データ」を守る鍵は、「ゼロトラスト」にあるといえます。リスクに目をつぶるのではなく、リスクを見つけ、対処し、守る。そのための勇気ある一歩が、企業を新しい時代の成功に導きます。